ツールを利用して理解を深めることが可能になりました
人は他人が見えている世界を感じることができませんが、コンピュータ技術を利用して特定の色を変換することで、複数の「色の見分けにくさ」を模擬的に再現することができるようになりました。決して他人が「見えている色」を再現するものではありませんが、色覚の問題を理解するためには大変役に立つ技術です。そんな技術を使ったシミュレーションツールをご紹介します。
「色のシミュレータ2.0」
浅田一憲
「色のシミュレータ」は、様々な色覚特性を持つ人の色の見え方を体験するための色覚シミュレーションツールです。スマートデバイスの内蔵カメラから得た動画像をリアルタイムに変換し、それぞれの色覚タイプ(2色覚)ではどのように色が見えるのか、シミュレーションを行います。また、このプログラムは無料で提供されています。
対応端末iPhone,iPad,iPod Android
「色彩ヘルパー」
西岡大祐氏・開発: Replicant Software
iPhoneの画面に色の名前が出てくるアプリです。CUD友の会のメンバーのひとりが「こんなものがあったら便利だ」と自分(P型色覚)のために作ったiPhoneアプリです。
*アプリ「色彩ヘルパー」のダウンロードは無料です。
「Illustrator」「Photoshop」CS4
アドビシステムズ
世界中でもっとも多用されるデザインツール。2008年12月に発売されたCS4よりCUD校正ツールが全世界標準として搭載されました。特定非営利活動法人カラーユニバーサルデザイン機構が、その技術を提供し検証しています。
「色のめがね」
浅田一憲
人間の色覚の多様性により見分けられる色が異なっている場合にスマートフォンのアプリケーションで色を見分けられるようにするものです。後天的な疾患などによって色が見分けにくくなった方が色の名前を調べるときにも役立ちます。
「色のめがね」のダウンロードは無料です。
※この他にもここで紹介していないソフトが特定非営利活動法人カラーユニバーサルデザイン機構のホームページで紹介されていますのでご覧下さい。